「疲れているのに眠れない。」
一日中仕事をして、身体は疲れている。
早く寝たいと思っているのに、なかなか寝つけない。
夜中に目が覚める。
朝起きても、寝た気がしない。
そんな経験はないでしょうか。
疲れているのなら、本来は眠れそうなものです。
それなのに、なぜ眠れないのでしょう。
睡眠のために、いろいろなことを試してみる
眠れないとき、私たちは睡眠を改善する方法を探します。
- 寝る前はスマートフォンを見ない
- 部屋を暗くする
- カフェインを控える
- 入浴する
- 軽く身体を動かす
どれも大切なことです。
睡眠は、光や体内時計、運動習慣、カフェインなど、さまざまな影響を受けています。
しかし、それらを意識しても眠れない人がいます。
私自身もそうでした。
寝室の環境を整える。
寝る前の過ごし方を変える。
リラックスする方法を試す。
それでも眠れない。
すると、
「まだ何か足りないのではないか」
と思い、さらに眠るための努力を増やしていきます。
けれど、眠るために努力すればするほど、かえって眠れなくなることもあります。
眠れない原因は、夜だけにあるとは限らない
ここで少し視点を変えてみます。
眠れない原因は、本当に寝る直前だけにあるのでしょうか。
例えば、朝から晩まで仕事に追われている。
人間関係に気を使っている。
身体の痛みや不調がある。
あるいは、一日中パソコンに向かい、ほとんど同じ姿勢で過ごしている。
私たちの身体は、一日の中でさまざまな負荷を受けています。
そして夜になったからといって、それまで続いていた状態が急にゼロになるわけではありません。
朝からずっと緊張していた人が、寝る前の30分だけリラックスしたからといって、すぐに休息へ切り替えられるとは限りません。
眠りは、夜になった瞬間につくられるものではないのかもしれません。
心理的な負荷だけではありません
眠れない人すべてに、大きな悩みや不安があるわけではありません。
仕事も順調。
家庭にも問題はない。
本人も特別なストレスを感じていない。
それでも、
寝つきが悪い。
夜中に目が覚める。
眠りが浅い。
そんな人もいます。
特に、長時間のデスクワークを続けている人。
一日中パソコンの画面を見て、首や肩を同じ位置で支え続ける。
目を使い、身体をほとんど動かさない。
本人は仕事をしているだけでも、身体は一日中、同じ状態を維持するための調節を続けています。
こうした負荷が毎日積み重なれば、睡眠にも影響が出ることは不思議ではありません。
身体も、脳に情報を送り続けています
私たちは「脳が身体を動かしている」と考えがちです。
しかし実際には、身体から脳へ送られている情報もたくさんあります。
首や背中の動き。
呼吸。
内臓の状態。
痛みや不快感。
身体は常に、自分が今どのような状態にあるのかを脳へ伝えています。
つまり、眠れない理由は、
「考えすぎているから」
だけではないのかもしれません。
心理的な負荷だけでなく、身体に積み重なった負荷もまた、休息へ移行しにくくなる一因になる可能性があります。
疲れていることと、休めることは同じではない
「もっと疲れれば眠れる」
そう思うことがあります。
もちろん、適度な運動は睡眠に良い影響を与えます。
しかし、
疲れていることと、身体が休息へ移行できることは、必ずしも同じではありません。
身体には、日々さまざまな負荷が加わっています。
一つひとつは小さくても、それが重なれば、身体は調節を続けなければなりません。
仕事。
人間関係。
姿勢。
運動不足。
身体の痛み。
ホルモンの変化。
睡眠不足。
私たちは、そうした変化に対応しながら毎日を過ごしています。
問題は、一つの原因ではなく、
複数の負荷が重なっていることなのかもしれません。
眠りは、夜だけの問題ではない
睡眠時間。
光。
カフェイン。
飲酒。
運動習慣。
睡眠環境。
どれも大切です。
しかし、それだけでは説明できない眠れなさもあります。
眠れない原因が、その日の夜にあるとは限りません。
一日の中で受け続けた心理的な負荷。
身体に積み重なった緊張。
長時間の同じ姿勢。
それらが重なり、身体が休息へ移行しにくくなっていることもあります。
だから、眠るための方法を増やす前に。
少しだけ、一日を振り返ってみる。
自分の身体は、今日一日どのような状態で過ごしていたのか。
眠りは、夜だけの問題ではないのかもしれません。
眠ることを頑張るのではなく、休息へ戻れる状態をつくっていく。
ひつじは、睡眠を身体全体から考えています。